体験談 不登校でも諦めない!!~小4娘の不登校発動から放課後デーで救われるまで~

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3人育児中の羽田です。

小学4年生になってすぐ、突如として娘が不登校になりました。

3年生まで、何の問題もなく学校に登校していたのに、新学期の2週目から
「行きたくない…」
と涙する娘。

イジメ?仲間外れ??
心配するのですが、そういうわけでもなく…

学校へ行く準備はするものの、いざ登校の時間になると、自然と体がこわばるのでした。

こんな経験は初めてな私。

最初は
「甘えないで!みんな嫌だけど行ってるんだから!!」
とイライラをぶつけていました。

ある程度の子は、親の叱責で我慢していくじゃないですか…。
(自分もそうだったし…)

でも、私がどんなに怒っても、絶対に「行かない」を貫く娘。
言葉でなく、態度で示します。
断固拒否。石像状態。

そんな娘も、放課後等デイサービスに行き出してから、やっと顔色が明るくなりました。

というわけで、今までの経緯や体験談を語ります。

私は、娘の居場所を見つけるのに半年以上かかりましたが、対処法を知っていたら、もっと早く、親子ともども楽になれたと思うのです。

少しでも、不登校に悩むみんなの気持ちが楽になれますように。

不登校から放課後デーで元気になるまでの経緯

4月 突如として不登校になる
学校についていくも、家に帰る日々が続く
5月 クラスに行けない子専用の部屋を作ってもらう
学校カウンセラーの先生に面談開始
6月~8月 専用部屋(親同伴)で過ごす
臨床心理士の面談を申請
9月~ 支援センターの臨床心理士と面談開始
ちょっとだけクラスに行けるように!
給食が嫌でまたクラスに行かなくなる
11月 療育(放課後デイサービス)の存在を知る・申請
12月 療育(放課後等デイサービス)開始

4月 小4になって急に不登校

新しい環境になるも、最初は普通に登校していた娘。

2週目あたりから「行きたくない…」と言い出しました。

3年生の頃も、たまにそんなことは言っていたので、
「まぁ、たまにはそんな日もあるよね~」
と会話をしていたのですが、今回はちょっとマジモード…。

玄関から動かず涙する娘。

不穏な空気が流れ始めました。

保健室登校は当たり前じゃない時代

最初は、「新学年だし、少しずつクラスに慣れたらいい」と思い、保健室につれていきました。

1時間が終わる頃に、担任の先生も迎えにきてくれたのですが、どうしても動かない娘。
私の傍を離れません…。

仕方なく家に連れて帰る日々が続きました。

最初の1週間くらいは受け入れてくれた保健室の先生ですが、2周目くらいに
「保健室を頼りにされると困るんです。」
と保健室登校をお断りをされる始末。

まぁ、一人を受け入れると、その後に続く生徒も受け入れないといけないもんね…

不登校の子が他にいると聞いていたけど、誰一人として保健室にはいなかったのは、先生がきっぱりとお断りしていたからだと知りました。

「え?じゃあ、不登校の子ってどこにいるの?」
家で留守番させるのが鉄板???

何も知識がない親は、まずこの地点でパニックです。

そんでもって、先生たちもそこらへん全然アドバイスくれないじゃん…

これは完全に【親に任せます】コースなのね…。

5月~ 教頭先生に相談 自習室を作ってもらう

まだこの時は、「学校には行かないといけない」という思いが強かった私。

家に1人で置いておくわけにもいかないし、教頭先生に相談することにしました。

すると、専用の自習室を作ってもらえることになりました。

親同伴が基本になるとのこと。

切ないけど、こどものために、仕事時間を減らす選択を迫られます…。

この物価高のご時世に、仕事を減らすことは、家計にも大ダメージでした。

私がパートだったからよかったものの、これでフルタイムの正社員だったら、娘はどうなっていたのでしょうか…。

【こどもの不登校で、親が仕事を辞める】というニュースを見たことがあるけど、確かに辞めざるを得ない状況に立たされます。

カウンセラーの先生と面談

あまりにも娘の状況が改善しないので、スクールカウンセラーの先生と面談をとりつけてもらいました。

初日は、親子で話を聞いてもらうことに。

だいぶ優しい先生だったのですが、初めての人が苦手な娘。

何も話さないで下をうつむくだけ。

質問にも一切答えませんでした。

親としては、自分の中の不満や悲しみを聴いてもらえることで、だいぶ心が救われました。

ただ、娘はだんまり。

解決策は見つからず、時だけが過ぎました。

9月 臨床心理士の先生と面談

カウンセラーの先生と複数の面談を重ねるも、本人が何も話そうとしないので、臨床心理士さんとの面談をすすめられました。

臨床心理士と面談するには、教育委員会に申請が必要とのこと。

申請は教頭先生を通じてすることになりました。

通常なら1年ほど待つと聞かされていたのですが、1カ月もしないうちに許可がおりました。

これは本当にラッキーでした。

臨床心理士の先生に心を開く

思ったより早く、臨床心理士との面談が決まりホッとする私。

臨床心理士さんは、不登校の子(主に中学生)が登校する場所(支援センター)に常駐していました。

そこでは、10人くらいの中学生が勉強をしていました。

その様子を一目見て青ざめる娘。

「嫌だ、絶対にこの部屋には入らない!!」
と泣きだす始末。

別の部屋で話を聞いてもらうことになったのですが、臨床心理士の先生と相性がよかったのか、すぐに打ち解けました。

初対面の時は緊張をしていましたが、2回目にはハイタッチするほど仲良くなっていました。

臨床心理士の先生は基本的に【本人の全てを肯定してくれる】印象でした。

娘的にも「自分は悪いことをしているんだ」と思っていたのか、
臨床心理士の先生が「行きたくないなら無理しなくていい」と言ってくれたことで、だいぶ落ち着き、その日はとっても元気な笑顔を見せてくれました。

ちょっとクラスに行けるようになった

臨床心理士さんと面談後、少し頑張る力を取り戻した娘。

優しい友人たちの支えもあり、少しずつ授業に参加できる日も増えてきました。

「もしかして、このままいい方向にいくんじゃない!!?」
と安堵したのも束の間…

「給食が嫌だ」と言い出す

「やっぱり給食が嫌だ」
と言い出し、またクラスに行かなくなりました。

上がって下がるこの苦しみ…かなりショックでした。

給食の味やにおいが苦手なわけではなく、

・給食時間の雰囲気
・時間内に急いで食べないといけないこと
・遅くなったときに自分で食器を給食室まで運ばないといけない

これが嫌ということが判明しました。

まぁ、ここで理由を言えただけ偉いんだけど…
ぶっちゃけ「えー、そんなことで?」って思う私がいました。

私の時代なんて、食べ終わるまで昼休みなしの居残りだったよ?
それでも泣きながら食べてたよ?
なんで、たったそれだけで行かないの???

とモヤモヤが爆発しそうでした。

ちなみに、給食が原因で不登校になる子は、中学生で激増するそうです。

11月 放課後デーサービスの存在を知る

またクラスに行き渋る日々が始まり、私は娘に対してだいぶ冷たくなっていました。

面倒くさい娘だなー
弟は普通に行くのになー
腹立つなー

思わないようにしたいけど、思うようになっていました。

4月からほぼ毎日、付き添いで学校に行くのも限界…。
辛すぎる!!

一人の時間が欲しい!!!仕事に行きたい!!!

どうして、他の子ができてることが、うちの子にはできないの???

と、娘を見るたびにイライラが募ります。

学校でメソメソしてるくせに、家では文句を言ってきたり、悪ふざけてしているので、更に腹が立ちました。

「そんな文句言える元気あるなら学校行けば?」と言ったことも何度もあります。

放課後デーサービスをすすめられる

そんな我慢も限界のとある日、X(Twitter)で仲良くなった、同じ境遇のママさんに相談したことがありました。

すると、「うちの子は、放課後デーに通わせてるよ」と言うじゃありませんか。

「放課後デーとは???」

「不登校になった子も行ってるし、勉強も教えてもらえてるよ~。しかも場合によっては学校が出席扱いにしてくれるよ~」とのこと。

そんな場所があるなんて、微塵も知りませんでした。目から鱗。

どうやって申請するんだろう…と悩んでいると、奇跡のような出会いが重なり、同じ学校で放課後デーに通っている親御さんと知り合うことに!!

申請方法などを教えてもらい、あれよあれよと申請をすることにしました。

※申請方法は最寄りの市役所でも教えてくれます。
※「不登校だけが理由」では申請が通らないこともあります。

申請 

申請には結構なパワーが必要でした。

書類の申請、相談員さんとの面談、通いたい放課後デーサービス探し、担当者会議、契約などなど…

見学先の玄関で石像化した娘をひっぱり、中に連れて行くシーンも沢山ありました…。

しかし、学校にずっと付き添い、出口のないトンネルを歩くような日々より、ずっと前向きで楽しい時間でした。

しかも、放課後デーに通えた日は、学校側も【出席】として認定してくれるようになりました。

12月~放課後デーサービススタート

放課後デーの先生は、繊細な心を持つ子ども達の扱いは慣れていらっしゃいますね。

だいぶ心配だった初日もクリア!!

「心配だ、行きたくない…嫌だ…」と不安がっていた娘も、帰ってきたときには、ニコニコ笑顔!!

友達まで作って帰ってきました。

「次も行けるかも…」と言うほど。

その日の悪ふざけしている姿はとてもかわいく思えました。

4年生になってから全く取り組んでいない勉強も、しっかりサポートしてくれるようで一安心。

ここは親としても心配の種だったので、本当に心の底から安堵しました。

学校にはまだ行けないけど、放課後デーでリハビリして、5年生になったら無事にまた楽しく過ごせることが目標です。

上は高校生まで利用していたので、「最悪、高校生までは居場所がある!!」と思えたのも収穫でした。

これからまた山あり谷ありだろうけど、とりあえず今はホッとする時間を過ごそうと思います。

不登校になって学んだこと

私は専門家ではないので、体験談としての経緯を記録します。

急に不登校になってしまったとき、
どうしていいか分からないことが一番辛かったです。

やってみてよかったことや、既に不登校になっていた親御さんから聞いた打開策はこちら。

・まずは担任や学校と連携
・本人がネックにしてる出来事を取り除く
・学校カウンセラーに相談(学校に申請)
・臨床心理士に相談(学校→教育委員会に申請)
・専門医に相談(自分で探す、支援学級の先生に相談)
・公的機関(支援センター・放課後デー)を利用を検討
・住まいの地域にあるフリースクールを検討
・自宅から受講できるネット型のフリースクールを検討

他に方法や情報があれば追記していきます。

今のところ、私の周りの不登校に悩む方も、このような経緯で打開策を見つけているそうです。

放課後デーサービス(療育)申請について

住んでいる地域によって申請方法は異なると思いますが、市役所に行けば、必要になることを説明してくれます。

ちなみに、小学生以上の申請はこんな感じでした。

1)まずは市役所に放課後デーを利用したい旨を申請
2)担任の先生に【意見書】を書いてもらう
3)相談支援専門員を見つける
4)放課後デーサービス先を見つける
5)本契約をして利用スタート
6)放課後デーサービスを利用した日を【学校の出席扱い】にできないか、学校側に相談してみる
ここまではちょっとパワーが必要でした。

知り合いに、放課後デーサービスを利用している人がいたら、紹介を頼むと割とスムーズかもしれません。

いない場合は、手当たり次第、気になる放課後デーサービスに連絡をしてみて、そこから支援員さんを紹介してもらえるケースもあります。

支援センターのこと

私が住んでいる地域では、主に中学生で不登校になってしまった子たちが通っていました。

年単位で申請となるので、4月中旬あたりから市役所で申請がスタートするそうです。

支援センターに通うメリットは、行けば学校が出席扱いになるとのこと。
同じ不登校の子と苦しみを分かちあえること。
勉強を教えてもらえることがあります。

デメリットは、最近は不登校児童が急激に多くなったことで、受け入れ箇所が飽和状態とのこと。(待機している生徒も多数。)

また、親が送迎をすることが必須条件のところもあり、家から遠い場所に通うこともあるので、親の負担は多めです。

ただ、ここで勉強をし、テストを受け、成績も問題ないなら、公立高校受験も可能になるとのことでした。

給食は停止できる

ほぼ学校に行っていないのに、給食費は全額支払っていました。

仕事には行けないのに、給食費も払い、娘の昼食代も別でかかる…これもまた親にとってはイライラの種になります。

不登校でも家が学校から近い子は、親同伴で給食だけ食べに来ていました。

給食は停止できないのかと思いきや、理由があれば停止できるそうです。

臨床心理士さんからのアドバイスを受け、すかさず学校に停止申請をしました。(教頭先生あたりに相談するとスムーズ)

再申請すれば、すぐに復活は可能とのことでした。

まとめ

不登校は、子にとっても親にとっても人生の一大事です。

でも、大丈夫!!支援はいっぱいあります!!

無理に学校に行くより、まずはサポートや支援してくれる人や場所を、とにかく利用してみましょう。

不登校であることを隠した方がいいと思いがちですが、私は色々な人に相談していました。

そうすると、色々な情報や支援してくれる人が集まってきたので、打ちあけることもいいことなんだと知りました。

学校が嫌なことは恥ずかしいことじゃない!!(今なら堂々と言える)

不登校の経験も、娘にとって大事な人生の経験。

不登校の子を持った経験も、私にとって大事な人生の経験。

そう思えるようになりました。

この経験で、娘も誰かを救える日がくると思います。

まずは、このブログが、誰かを救えたら嬉しいです。

以上、羽田でした。

※こちらの記事の内容は、私の体験談や友人・知り合いの経験のみを基に作成しています。
※各手続き(カウンセラーの利用、放課後デーサービス・支援センター利用、給食停止など)は学校やお住まいの地域によって、申請方法は異なる場合があります。
※申請方法は学校や市役所等で確認して下さいね。
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